「一陣の強い風がぶどうの枯葉を吹きとばし」




一陣の強い風が

ぶどうの枯葉を吹きとばし

もう雪がそこまできていると

私に告げた


驚いて見上げれば

灰色の雲は南をさして流れとび

水面(みずも)は一面 銀のさざなみ

咲き残りの野菊が二、三本

冬の息吹に思わず

身をふるわせていた

今このざわめきの中で

天と地にみなぎる清冽な白い予感


10/13



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